【東京】写真家・石川真生さんの創作写真展「大琉球写真絵巻」が、東京都内のなかのZERO西館美術ギャラリーで2日から開かれている。琉球王国時代の薩摩侵入から米軍支配、新基地建設強行まで、沖縄の歴史上の場面を芝居風に再現。歴史絵巻という形で、長く続く苦難の歴史を視覚で訴える。写真展は8日まで。

沖縄の歴史の場面を再現した「大琉球写真絵巻」の作品に見入る来場者=4日、東京・なかのZERO西館美術ギャラリー

 6月に沖縄県内で公開したパート1(22枚)に加え、新たに撮ったパート2(同)も初披露している。

 「日本、米国が沖縄にひどいことをしてきた歴史を示し、今につながる沖縄人の怒りをストレートに表現した」と企画を説明した。

 パート2も薩摩侵入から始まり、薩摩に抵抗して処刑される三司官、不平等条約を結ばされたペリー来航、人類館事件、沖縄戦、米軍圧政下の事件・事故などを切り取った。

 新作では新基地反対の民意が示された選挙、それでも続く新基地建設と抗議も加えた。

 海に沈められているコンクリートブロックに下敷きになる首相など、風刺とユーモアを思いつくまま加味した。「悲惨さだけでは厳しいので、悲惨なことも楽しくという思いで撮った」と話した。

 鑑賞した静岡県沼津市の河野淳さん(51)は「沖縄の問題は人ごとでないと感じている。歴史を知ることで問題の全体像が分かる」と感想を語った。