積水化成品沖縄(うるま市、竹田浩二社長)は、冷凍食品のトレーやコンビニの弁当箱などに使われている「非発泡樹脂の真空成形品」の生産ラインをうるま市内の自社工場で整備した。沖縄県内で初。県外発注のため約1カ月かかっていた試作型の製作が10日以内に短縮できるほか、少量注文やオリジナル品にも対応可能になった。5年後に2億円の売り上げが目標。

非発泡樹脂製品の真空成形技術をPRする竹田浩二社長(中央)ら=7日、沖縄県庁

 非発泡樹脂(ポリプロピレンやポリスチレン、PETなど)で作る製品は耐熱性が高く、透明性があり、食品容器などに使われている。同社は食品容器だけでなく、機械部品の梱包(こんぽう)材や医療器具容器などの工業分野や、コンクリート型枠など建設分野で利用できるとしている。

 2014年度に県から1500万円の助成を受け、県工業技術センター、ものづくりネットワーク沖縄と共同で開発に取り組んだ。製品の成形に使う金型設計はものづくりネットワーク沖縄が担当し、金型製作は工業技術センターが請け負った。

 4月から生産を始め、現在は2社から菓子の梱包容器などの注文を受けている。研究を重ね、コンマ1ミリ単位など精密な製造を目指す。

 7日、沖縄県庁で会見した竹田社長は「県内での金型製作や試作品の早い対応が可能になった。観光や国際物流ハブを念頭において、使用用途を広げて、県の産業振興に貢献したい」と語った。