毎年7月の「県産品奨励月間」に入り、大手量販店や百貨店が例年以上に活気づいている。流通大手のサンエー、イオン琉球は県内全店舗で販売促進のフェアを企画。デパートリウボウも個性的な品ぞろえで差別化を図る。品質向上やバリエーションの拡充に加え、観光客の増加や県経済の回復に伴う消費の堅調さが追い風になっている。質・量とも一定のレベルアップが図られ、消費者の評価も高まってきたといえそうだ。(長浜真吾)

県内46酒造所から約1300銘柄をそろえた泡盛コーナー。週末には泡盛マイスターが飲み方を紹介する=北中城村、イオンモール沖縄ライカム

サンエーは外食部門でも県産食材を使い、多彩なメニューをPRしている=那覇市おもろまち、サンエー那覇メインプレイス

県内46酒造所から約1300銘柄をそろえた泡盛コーナー。週末には泡盛マイスターが飲み方を紹介する=北中城村、イオンモール沖縄ライカム サンエーは外食部門でも県産食材を使い、多彩なメニューをPRしている=那覇市おもろまち、サンエー那覇メインプレイス

 サンエーは1日から、全81店舗で「県産品フェア」を開催。全社挙げた取り組みは初で、新たに外食部門でも県産食材の使用をアピール。新城健太郎常務は「県外向けのお中元は、県産品を選ぶ方が増えている。愛着や誇りを持てる商品が多くなり、ステータスも高まっている」と話す。

 イオン琉球はイオン、マックスバリュ、ザ・ビッグの全40店舗で、キャンペーン「うちな~自慢」を展開する。イオンモール沖縄ライカムをメーンにイベントを企画。イオン琉球ライカム店の仲村聡浩店長は「リゾートモールのコンセプトを踏まえ、県産品の魅力を国内外に発信するきっかけにしたい」と強調する。

 リウボウインダストリーはデパートリウボウで沖縄の素材を使った小物類のフェアを実施。かりゆしウエアの新作を紹介するイベントも企画する。我那覇学店長は「本土企業とのコラボなどもあり、作り手が刺激を受け、意識が変わってきた。今後はだれにどう売るのか、明確なマーケティングが課題」と指摘した。

 県産品奨励月間は、1954年に始まった島産品愛用運動にさかのぼり、ことしで61年目。月間中は、県工業連合会をはじめとする経済団体、行政などが実行委員会をつくり、県産品の利用促進を訴えている。

 同連合会の桑江修専務理事は「陸続きの本土では『県産品』の位置付けが難しく、沖縄のような全県挙げての取り組みは見られない」と指摘。「産業まつりや離島フェアなどの物産イベントで企業が競い合い、品質向上につなげてきた。県外・海外で通用する商品も増えた結果、量販店での取り扱いも伸びてきたのだろう」とみている。