【平安名純代・米国特約記者】米南部サウスカロライナ州で7日午前11時ごろ、米空軍のF16戦闘機と民間の小型機が空中衝突し、小型機に乗っていた2人が死亡した。F16の操縦士は脱出して無事だった。衝突したF16は現在、嘉手納基地に暫定配備されているバーモント州空軍所属と同型機。

米軍嘉手納基地に飛来したF16戦闘機(手前)=2015年6月

 米CNNなど複数の米メディアによると、2機が衝突したのは同州チャールストンの北方約18キロ(11マイル)の地点。衝突で機体の破片が水田や川などの広い範囲に飛散したが、落下物による負傷者などは確認されていない。現在、米国家運輸安全委員会(NTSB)が衝突原因などを調査している。

 戦闘機F16は州空軍が主に訓練に使用しているが、衝突機は同州ショー空軍基地の所属機で通常訓練中だった。民間機はセスナ150型で、事故直前に近くの民間空港を飛び立っているのが確認されている。

 フォックスニュース系列の地元テレビ局WCSCによると、1975年以降のF16の事故件数は359件で、死者数は84人、損害額は200万ドル以上で、事故件数が最も多かったのは1988米会計年度の23件。それ以降は減少しており、2013年度は7件、14年度は無事故となっている。

 衝突を速報で報じた同局は、夕方や夜の番組でもトップで報じ、目撃者らの「空から火の玉が落ちてくるのが見えた」などの証言を伝えている。

 嘉手納基地には今年1月から4月までウィスコンシン州空軍、6月からバーモント州空軍所属のF16が暫定配備されており、外来機の飛来が常態化している。