総合物流業のあんしん(浦添市、安里享英社長)と台湾大手物流会社の華岡集團(ワゴングループ、台北市、洪清潭社長)が8日、戦略的パートナーシップ提携を結んだ。中国やベトナムに拠点を持つワゴングループのネットワークを活用し、中国や東南アジアの貨物を台湾に集め、沖縄を経由して本土に運ぶ新たな物流ルートを構築。輸送時間や物流コストの削減と、空荷解消を目指し、国際物流拠点としての競争力強化を狙う。

新たに構築する物流ルートのイメージ

新たな物流ルートを構築し、新規貨物の獲得を狙うあんしんの安里享英社長(中央)、ワゴングループの芳本強執行役員(左)、葉梅村総経理=8日、沖縄県庁

新たに構築する物流ルートのイメージ 新たな物流ルートを構築し、新規貨物の獲得を狙うあんしんの安里享英社長(中央)、ワゴングループの芳本強執行役員(左)、葉梅村総経理=8日、沖縄県庁

 同グループは年内にも台湾花蓮県と宮古島か石垣島を結ぶ高速フェリーを就航させ、複数の物流ルートの提案につなげる。

 現在、中国や東南アジアから沖縄への海上輸送の大半は、福岡など本土を経由して運ばれている。一方で、沖縄から本土への輸送は空荷が多い「移入過多」の状態だ。

 台湾に集積し、沖縄を経由することで(1)沖縄への輸送では、輸送時間とコストの減少(2)本土への輸送では、空荷・片荷解消、物流増によるコスト減-の効果が期待できる。また、先島経由で沖縄本島に運ぶ場合にも、先島航路の片荷解消につながる。

 20フィートコンテナを中国から沖縄まで運ぶ場合のコストは、福岡経由が約1800ドルとなるのに対し、台湾経由は約千ドルと約45%低くなるという。

 台湾-沖縄間は琉球海運や南西海運の航路も使う。花蓮県と宮古島か石垣を結ぶ新航路は準備ができ次第、就航する予定で、貨物と人を運ぶ高速フェリーを週1~2便運航。花蓮県の農作物などを運ぶ。

 新たに構築した台湾経由のルートは、県内の大手総合ディスカウントストアが9月から利用を始めることが決まった。