待機児童解消を進める那覇市で、全国で160以上の保育所を運営する株式会社日本保育サービス(名古屋市)が認可保育所の新設を進めていることが8日、分かった。来年4月に開所予定。那覇市は現在、同社と事前協議を進めており、認可する方針だ。認可保育所への株式会社参入は沖縄県内初となる。

 同社はホームページで、建設場所に同市国場の古蔵小近くの敷地を挙げ、保育士の募集を始めている。那覇市は来年4月の入所申し込み受け付けを11月から始める。新園への入所も進捗(しんちょく)状況を見ながら受け付ける。

 市子ども政策課によると、4月1日時点での待機児童数は534人と過去最高を記録。4月に一部改正した児童福祉法では保育所の認可について、社会福祉法人や学校法人以外でも、客観的な認可基準や経済的基礎、社会的信頼などを満たせば、供給過剰な場合を除いて認可しなければならないとしている。

 ただ、市内では依然として株式会社参入への不安は根強い。市内の認可保育所の園長は「県内で福祉サービスの商業化・市場化が広がらないか怖い」と漏らす。「そもそも自治体がやるべきことを企業に丸投げしていいのか」と批判する。

 一方、市は「法律に基づいており、恣意(しい)的に判断するのは法律違反」と説明。同社は本紙の取材に対し、「社内情報なので、取材に答える義務はない」としている。(我喜屋あかね)