台風9号の通過に伴い、欠航が相次いだ公共交通機関は、10日も一部に欠航や遅延が出る。9日に23便を欠航した日本航空(JAL)は、10日午前中に那覇空港を発着する計7便で遅れが出る予定。日本トランスオーシャン航空(JTA)は23便、琉球エアーコミューター(RAC)は、25便の欠航をそれぞれ決めた。

台風9号の接近に伴い、便の変更手続きで混雑する那覇空港のチェックインロビー=9日午前9時53分

 全日空(ANA)も14便を欠航。スカイマーク(SKY)は、同日の午後0時10分までに7便を欠航、それ以降の7便が遅延。ソラシドエア(SNA)は、午後2時25分までの那覇空港発着9便で欠航を決めた。

 モノレールは9日の午後7時半すぎに運行を中止したが、10日は始発から通常通りの運行予定。路線バスは10日午前5時に、運行可能かを公表する。

■子連れ観光客「オムツ不足」

 台風9号は観光客や県民に大きな影響を与えた。

 那覇空港は9日午前、搭乗便の変更やキャンセル待ちの客で混雑、スマートフォンでホテル情報を検索する観光客の姿も。9日に帰る予定だった東京都の池田尚美さん(29)は、1歳の娘を胸に「10日午前の便を抑えたが、天候次第で欠航かも。離乳食やオムツが足りなくなりそう」と困惑した表情を浮かべた。

■先島住民恐々 繁華街は閑散

 台風9号が最接近した先島地方は9日、夜にかけて風が強くなり住民は警戒を強めた。宮古島市では暴風警報発令に伴い、伊良部、池間、来間大橋が通行止めとなった。避難のためタクシーで市役所に駆け込んだ1人暮らしの安谷屋恵美子さん(78)は「家も古くて心配だった。ここなら安心」とほっとした様子。

 石垣市では午後9時ごろから雨風が強まり、繁華街はひっそり。飲食店の男性従業員は「観光客が全然いない。今日は商売にならない」と声を落とした。