大型で非常に強い台風9号が近づいた沖縄県内では9日、交通機関に乱れが生じ、けが人が出たり各地の避難所に高齢者らが自主避難するなど、市民生活に影響が出た。10日の最接近を前に宮古・八重山地方では、住民が警戒を強め、不安な一夜を明かした。

台風9号接近に伴う強風で通行止めになった泊大橋=9日午後8時44分、那覇市

 県内の各市町村は避難所を開設。県によると9日午後11時現在、那覇市や宜野湾市など23市町村で135世帯、173人が避難した。那覇市民会館に避難した85歳の女性は「独り暮らしで怖いから来た。早く去ってくれればいいのに」と不安げに話した。

 県内各消防や警察によると9日午後11時半現在、本島では強風で男性1人が転倒し右足を骨折、宮古島で夫婦2組が高波を受け転倒するなど各地で男女16人が重軽傷を負った。

 与那原町板良敷で午後5時ごろ、80代男性が強風にあおられ転倒し右足を骨折、町与那原でも60代男性が転倒して頭にけがを負った。宮古島市上野では午後1時50分ごろ、ホテル敷地内で海沿いの遊歩道を歩いていた70代の観光客男女4人が高波で転倒、それぞれ切り傷や打撲を負った。

 また那覇市内では風でバイクが転倒し30代男性がけがしたほか、30~80代の男女3人が転倒で救急搬送された。豊見城、宜野座、浦添、北谷、北中城でも40~70代の男女5人が強風による転倒でけが。豊見城の30代男性は強風にあおられたドアで頭に軽傷を負った。