【東京】菅義偉官房長官は30日の記者会見で、米海兵隊が運用するMV22オスプレイの「クラスA」に分類される重大事故の割合が海兵隊機全体の事故率を上回ったとの一部報道について「(事故率は)承知していない」と述べた。その上で、「事故率だけで機体の安全性を評価するのは適当でなく、あくまで目安の一つだ」との認識を示した。

(資料写真)オスプレイ

 政府は2012年10月に米軍普天間飛行場にオスプレイを配備する際、「MV22は一貫して海兵隊航空機の平均を上回る安全記録を示している」などと説明して沖縄県や宜野湾市などに理解を求めており、当時の対応と整合性が問われそうだ。

 政府は12年9月にクラスAの事故率について「政府としても、これをMV22の安全性に係る説明に用いてきた」と明示した質問主意書への答弁書を閣議決定している。

 30日付毎日新聞によると、今年8月末時点で10万飛行時間当たりのクラスAの事故率が、配備前に政府が公表した事故率(1・93)の約1・5倍となる2・97に上ると報道。昨年同時期の海兵隊機全体の2・59を上回る見通しとなったことを指摘した。

 小野寺五典防衛相は30日、記者団に「事故が続いているのは事実だ」と述べ、米側に安全な運航を求める考えを示した。

 防衛省は米会計年度末の9月末時点の事故率の情報提供を米側に求めており、情報が得られ次第、公表するとしている。