立神鐵工所(豊見城市、上江洲正直社長)は、砂地に打ち込んでも固定でき、抜けにくい鋼管杭(こうかんくい)を開発した。杭に独自の「かえし」の部品を装着、引き抜く力への抵抗を高め、重機を使わずに工具だけで簡単に設置できる。セメントで固定する場合と比べ、設置コストは約半分になるという。

杭に施した「かえし」を地中で開くことで抜けにくくなる

 切り込みを入れたパイプに「かえし」の付いた部品を取り付けた。地中に打ち込んだ後、専用ネジを回して「かえし」を広げて固定する。

 同社の実験では、砂地で同部品を二つ付けた直径48ミリの鋼管杭を深さ1・3メートルに打ち込んだところ、引き抜き力1・2トンまで耐えた。土と砂地で実証済みで、今後は水中の砂地や雪、氷でも検証していく。

 部品は使い捨てだが、付け替えることで杭は再利用可能。直径42ミリ、長さ1・2メートルの鋼管杭を4千円台で販売する予定。直径34~100ミリまで対応する。5月に特許を申請しており、今後、海外でも登録する予定。

 県外から注文を受けており、淡路島で予定されているメガソーラー整備工事で8万本を使うことが決まっているほか、干潟関連工事でも打診があるという。技術をビーチパラソルにも応用し、女性1人で設置できるパラソルの開発も進める。

 上江洲社長が10日、沖縄タイムス社を訪れ「畑ならビニールハウスの固定にも使える。東南アジアなどでメガソーラー整備などの受注を狙いたい。県内外で使ってもらい、業界の発展につなげたい」と語った。