国指定重要無形民俗文化財で、沖縄県竹富町・竹富島最大の伝統行事「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が30日、同島の世持御嶽(ユームチオン)で始まった。31日までの2日間で計68演目の多彩な芸能を奉納し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と島民の健康・繁栄を祈願する。

馬型を付けて力強く躍動する舞で観客を引きつける「馬乗者(ンマヌシャ)」=30日、竹富町竹富島・世持御嶽前広場

 600年以上の歴史があるとされ、24日のトゥルッキの祈願(役割決定や報告など)から始まった9日間の祭祀(さいし)。奉納芸能は初日は玻座真村を中心に、2日目は仲筋村が行っている。

 この日は早朝からミルクウクシ(弥勒起こし)の儀式などを終え、御嶽前で「庭の芸能」が幕開け。勇壮な棒術や太鼓に続き、女性らが「ジッチュ」「マサカイ」などを奉納。馬型を付けて踊る「馬乗者(ンマヌシャ)」も楽しませた。

 続く舞台芸能は、幼子を引き連れた弥勒の登場で幕開けし、独特の狂言や多彩な舞踊が次々奉納された。

 両親が島出身で初参加の入迎里英敬さん(32)は「観客の反応が温かく、うれしかった。先輩方の厳しい声もあったのでもっと学んで頑張りたい」と話した。