台風9号の影響で、那覇署は10日夕方まで約20時間にわたり停電した。自家発電で110番を受信する情報司令室などは復旧したが、署内ほとんどで電力が丸1日使えない状態になった。署員からは「こんなのは初めてだ」と戸惑いの声が漏れた。

 那覇署によると9日午後9時半ごろ、「ドン」と爆発音が響いた後、署内の電気が消えた。暴風にあおられた木の枝が電線と接触、電気供給に必要な開閉機がショートしたためだ。

 冷房が使えず、遺体安置所では腐敗を防ぐため、ドライアイス10キロを購入し対応。空調機が止まった留置所では「暑すぎ」などと容疑者から不満の声が上がったため、普段は開けない窓を開け空気を入れ替えた。

 同署の与那城武副署長は「市民の皆さんに影響が出なかったことが不幸中の幸い。だが、(安置所の)仏さんに大変申し訳なかった」と声を落とした。