【名護】名護市辺野古の新基地建設に向け、沖縄防衛局が大浦湾に設置したオイルフェンスの一部が台風の波浪で流出し、対岸の市瀬嵩の岸に絡まっているのが10日、確認された。1キロ以上移動したとみられる。固定用のアンカーを引きずり、海底の環境を破壊した可能性がある。

沖合から岸に流れ、岩に絡みつくオイルフェンス=10日午後4時半、名護市瀬嵩

台風で流出したオイルフェンス

沖合から岸に流れ、岩に絡みつくオイルフェンス=10日午後4時半、名護市瀬嵩 台風で流出したオイルフェンス

 瀬嵩在住の名護市議で、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団の東恩納琢磨団長(53)はこの日、現場を4回確認した。「見るたびに沖合から近付いてきた。アンカーが切れたのではなく、徐々に引きずり、海底の環境をかく乱したのではないか」と懸念。環境監視等委員会が防衛局に「台風前に回収を」と助言していたことを挙げ、「従わずに最悪の事態を招いた」と憤った。

 防衛局は「海象が悪く詳細な状況が確認できていない。確認後、適切に対応する」と釈明した。