9秒でまるわかり!

  • オスプレイは他に比べ火災を起こす可能性が高いと米空軍が認めた
  • エンジン排気熱が原因で、米公式文書に具体的対策を明記した
  • 米本土ではオスプレイ訓練中に草地が燃える火災が発生している

 【平安名純代・米国特約記者】米フロリダ州などメキシコ湾周辺における訓練空域拡大を図るため、米空軍が6月末に公表した最終環境影響評価書(FEIS)のなかで、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが他航空機と比べ、火災を起こす可能性が高いと認めていたことが10日までに分かった。

排気口から熱風を出しながら離陸するオスプレイ=5月19日、普天間飛行場

 オスプレイのエンジンの排気熱などによる火災をめぐり、これまで専門家らはその危険性を指摘してきたが、米軍が公式文書で具体的対応策にまで踏み込んだのは初めてとみられる。

 同FEISによると、オスプレイは他の航空機よりも山火事を起こす危険性が高く、エンジンからの排気熱によるダウンウォッシュ(下方への風圧)で火災を起こす可能性があると指摘。2013年6月にノースカロライナ州で海兵隊仕様のMV22オスプレイが訓練中に草地が燃える火災が発生した例を引用し、「山火事が起きる可能性を回避するには、火災が起きる可能性がある日中の訓練の規制、または小さな火災でも拡大する前に消火活動などの対応が可能な人員を追加すること」などと具体的な対策を挙げている。

 13年6月のノースカロライナ州での火災をめぐり、同基地広報は当時、「排気管の熱が火災を誘発したとみられる」などと述べたものの、機体がわずかに焦げた可能性はあるが、ひどい損傷はないなどと説明していた。

 その後、海軍安全センターは同事故の原因について、「着陸対応のなされていない地面への着陸の際に起きた火災で被害を受けた」とし、損害額について被害規模が最も重大な「クラスA」に指定していた。