サッカーJ3のFC琉球は15日、DF前田晃一(24)がレノファ山口へ移籍すると発表した。

前田晃一

 入団2年目の前田は今季、主にセンターバックとして開幕から全19試合に先発フル出場を続けていた。

 シーズン途中にJ3で首位を走る山口への移籍を決断した前田は「サポーターの声援が力となり、試合中も助けられた。FC琉球では1年半という短い期間だったが、多くの面で成長することができた。非常に迷った上で決断した」と球団を通じてコメントした。

■経営難 選手に影響

 J3で6位のFC琉球が、主力のDF前田晃一を放出した。3月の開幕から全19戦に先発フル出場し、今後も守備の要として期待された前田の移籍は、チームにとって大きな痛手になりかねない。レギュラー選手がシーズン途中で同じリーグの他球団への移籍を選んだ背景には、球団の不安定な経営状況やフロントと現場の溝が見え隠れする。

 選手のほとんどがサッカーだけで生活できず、球団があっせんしたアルバイトなどで生計を立てている。雇用先を探す球団の調整力に不満を持つ関係者もおり、「選手の働き口がなくなり、サッカーに集中できなくなる」との声も聞こえる。

 県総合運動公園陸上競技場の改修が完了し、J2昇格へ向けて機運を高めたい矢先の移籍。ピッチでの選手たちの奮闘以上に、フロントのさらなる努力が求められそうだ。(花城克俊)