「報告書全文を公開しない理由は」「国に手の内を見せたくないのか」。第三者委員会の報告があった16日、沖縄県庁では約50人の記者団から翁長雄志知事へ質問が飛んだ。大城浩委員長から知事への報告は約3分で終了。全文公開は見送られ、知事は「沖縄県で精査してから公表する」と繰り返した。

第三者委員会の報告を受け、記者の質問に答える翁長雄志知事(中央)=16日午前10時28分、県庁

 県庁6階の知事応接室で大城委員長が報告書を知事に手渡すと、一斉にカメラのシャッターが切られた。委員長から内容の説明はなく、A4の紙2枚の要約が配られただけだった。

 報告後の会見で、記者団から知事の見解をただす質問が相次いだ。知事は「(県の)精査が終わっていない。顧問弁護士とも検討した後に、報告書や議事録を公開する」と強調。国との法廷闘争を見据えているためか、淡々とした表情を変えず「相手があることなので」と述べるにとどめた。

 判断時期をめぐる問いには「(報告書を)最大限尊重して判断したい」と従来の発言を重ねた。

 一方、大城委員長は報告後、応接室を出て、立ち止まることなく記者団の質問に答えた。

 委員会内での議論は「あまり考え方の違いはなかった」と明かしたが、さらなる問いかけには「内容は、依頼者の県から説明があるはずだ」と振り切るように、県庁のエレベーターに乗り込んだ。