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  • 5月のオスプレイ着陸事故を受け、海兵隊が着陸時の規則を変えた
  • 砂ぼこりで視界不良→着陸を中止する時間を60秒から30秒に短縮
  • 軍事専門誌はホバリング時の砂の吸い込みが事故原因と報じている

 【平安名純代・米国特約記者】米オンライン軍事専門誌「ブレイキング・ディフェンス」は16日、ハワイ州で5月17日に死者2人を出した海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの着陸失敗事故を受け、海兵隊が再発防止対策としてオスプレイの着陸に関する飛行規則を変更したと報じた。

 海兵隊は現在も事故原因は調査中としており、詳細を公表していない。同誌は、事故機が着陸直前に約45秒間にわたりホバリング(空中停止)した際、左エンジンが地上から巻き上がった砂ぼこりを吸い込んで停止。右エンジンも同様に砂を吸い込んでいたため出力が低下し、着陸に失敗したと伝えた。

 海兵隊はこれまでオスプレイの着陸に関する飛行規則で、砂ぼこりで視界不良となり、60秒以内に着陸できない場合は、エンジンが砂を吸い込んで出力が低下するなどの恐れが生じるため、着陸を中止するよう定めていた。しかし、今回の事故を受け、これを60秒以内から「30秒以内」に短縮。再発防止のために厳格化した。

 海兵隊はオスプレイに構造上の欠陥はないと主張している。同誌は、同機の製造元がエンジンの砂を除去する吸気口フィルターの改良版を開発中と指摘していることから、問題が認識されていた可能性もある。

 海兵隊は事故後も機体の安全性に問題はないとし、米軍普天間飛行場や県内各地でもオスプレイの飛行を継続している。

 海軍安全センターが公表したデータによると、ハワイで起きた同事故の被害規模は、最も重大な「クラスA」に指定されている。