沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは6日までに、遠隔地にいても鳥の種類を特定できる音声モニタリング装置を使い、沖縄の鳥の分布を調べることに成功した。1ヶ月にわたって沖縄本島5地点で20分に1度のペースで10分間の録音を重ね、膨大な音声記録から「音風景」を分析。本島北部で鳥や動物のさえずりや鳴き声が多く聞かれた一方、市街地の多い南部は少ないことを定量的に明らかにした。

(資料写真)沖縄科学技術大学院大学

 研究成果は同日、日本生態学会発行「Ecological Research」オンライン版に掲載された。責任著者のエヴァン・エコノモ准教授は「都会の音が森の音と異なることは誰もが知っているが、近年は定量的な方法で研究することに関心が高まっている。音はそこで起きていることの多くの情報をもたらすからだ」と述べた。

 チームは今後、調査を24地点に広げ、技術を昆虫を含む多様な動物のモニタリングに生かす。既にスーパーコンピューターがなければ聴くだけで8年かかる25テラバイト以上の音声記録を収集したという。