【赤嶺七奈子通信員】沖縄フランス協会との文化交流の一環としてコンサートが6月18、19の両日、フランス南部のアルビ市で行われた。出演者は唄三線の山内晶也さん、ヴァイオリニストの岡田光樹さん、ピアニストの新崎誠実、洋実さん姉妹。クラシック楽器と三線を使ったコラボレーション作品などを含み、その新たな可能性を試みたプログラムに聴衆も大盛り上がりだった。

沖縄フランス協会の交流コンサートの様子=フランスのアルビ市

 山内さんによる歌三線独唱の琉球古典音楽「かぎやで風節」をオープニングに組んだプログラムは、クラシック音楽作品のほか、ドビュッシー作曲のピアノ作品、小組曲より「小舟にて」に三線で琉球古典作品「茶屋節」を合わせた演奏。

 また、この日のために中村透さん(シュガーホール芸術監督・作曲家)によって書き下ろされた「トゥバラーマ幻想曲」(ピアノ、バイオリン、歌三線)もプログラム最後に披露された。「とぅばらーま」は八重山を代表する即興曲(歌)。沖縄の『静』な情を思わせるゆったり、たおやかな時間が流れ、会場中を引き付けた。

 演奏した山内さんは「アルビ市は気温、湿度共に快適で、三線にとっても好条件だった。ピアノ作品とのコラボレーションでは驚くほどにメロディーが合致して、不思議な新たな可能性を感じた。沖縄の音楽を聴くのは全く初めてのはずなのに、カチャーシーのように手を動かしてきた男性もいて、音楽は国境を超えてどこまでも広がっていくのだとあらためて感じた」と感想を述べた。

 また「沖縄の音楽は世界で通用できる実感が持てた。これからの表現方法にさらに磨きをかけていき、言葉を越えた音楽表現を学生たちにも伝えたい」と話した。

 新崎さんは「フランスで三線や沖縄のメロディーを演奏すると、今まで沖縄で聴いていたのとは違う響き、聴こえ方がして新鮮で、新しい発見もあった。今後さらに、『今の沖縄』にいる音楽家として、社会とつながり、外に発信していけるかを考えていきたい」と話した。

 沖縄フランス協会会長の岩崎セツ子さんは「民間による国際交流は言葉、習慣の違いを超え、丁寧に時間をかけた信頼に培われた人物交流と思う。今後とも柔軟な心で一つ一つの出会いを大切にしたいと思う」と語った。