ワインを探す旅に出掛けませんか-。有機農法(オーガニック)で育てたブドウだけを使用するなどの「ナチュラルワイン」をメインに販売するワイン店「アンドゥトロワ」=沖縄県読谷村都屋。店主の加藤陵さん(34)は「ワインを好きになってくれる人を増やしたい」とこだわりの品を提供する。取り扱う8カ国の好みのワインを“旅”気分で探してほしいと楽しみ方を提案中だ。

「ワインを探す旅」を提案する加藤さん=読谷村都屋、「アンドゥトロワ」

 「ワインを知ることで、その国を知ることができる」。ワインの魅力をこう語る加藤さん。那覇市のワイン店で働いた後、昨年5月に独立開業した。多くの種類があふれる中、「誰かが言っていたからいいワイン、ではない」と話す。自分の好みに合ったワインがどんなものか、きょうの夕食に合う味は何か、どんな場所で誰が作っているかなど、好みの味を探す楽しみを提供する。

 例えばスペイン・バスク地方のワイン。海の幸が豊富な上に豚肉を食す文化があるといい、「沖縄の食文化と共通点がある。バスク産はゴーヤーチャンプルーにも合う」と勧める。ワインの成り立ちやその国の文化、気候など背景を説明したり、飲み方を提案することで“旅”へいざなう。

 店の主力のナチュラルワインとは「有機農法で育てたブドウだけを使用、天然酵母による発酵、酸化防止剤を極力使わない、ろ過をなるべく控えたもの」。加藤さんによると、小さな家族経営による生産者が多く、量産されていないため「生産者の個性がワインに反映する」という。

 より親しみを持ってほしいと、商品には生産者の顔写真を飾って紹介。「作っている人の顔が見えるだけで親しみが湧く。この人が作っているものが飲みたいと思えるようになってもらえるとうれしい」と話す。

 ワインをあまり知らない人でも気軽に来てほしいという加藤さん。「ワインを通して世界を知り、旅行している気分にもなれる。ワイン探しの第一歩を提供したい」とファンづくりに意気込む。

 店では、8カ国のスタンプラリー企画を実施中。「アンドゥトロワ」は電話098(923)2852(午前11時~午後8時)。