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  • 2015年版防衛白書は南西地域の防衛力強化の方針を強調した
  • 与那国島の沿岸監視部隊新編のほか、那覇基地戦闘機飛行隊を増強
  • 戦闘機飛行隊の増強に合わせて「第9航空団」が新設される

 【東京】防衛省は2015年版防衛白書に、与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊や空自那覇基地への第9航空団の新設など具体的な部隊名称を初めて明記し、南西地域の防衛力強化の方針を強調した。

離陸するF15戦闘機=2014年9月17日、航空自衛隊那覇基地

造成工事が進む陸自沿岸監視部隊の駐屯予定地=2014年11月、与那国町

離陸するF15戦闘機=2014年9月17日、航空自衛隊那覇基地 造成工事が進む陸自沿岸監視部隊の駐屯予定地=2014年11月、与那国町

 白書では、「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している」と指摘。島しょ部への攻撃に対応するために「安全保障環境に即した部隊配置」の重要性を挙げている。

 その具体的な対応として(1)与那国島への沿岸監視部隊新編(2)南西地域への警備部隊配置と水陸機動団(仮称)の新編(3)海自の固定翼哨戒機(P-1)取得(4)那覇基地戦闘機飛行隊の2個飛行隊化-を明示。陸海空の連携強化を押し出した。

 飛行隊の増強については「実効的な抑止や対処を実現するための前提となる航空優勢の獲得、維持が可能となる」との「解説」も掲載し、重要性を強調した。

 中谷元・防衛相は21日の閣議後会見で「島しょ防衛は非常に重要だ。部隊新編に加え日米共同訓練などを通じて水陸作戦の能力向上に努めたい」と述べた。

 防衛省は13年に閣議決定した防衛大綱、中期防衛力整備計画で15年度末までの与那国島への沿岸監視部隊配備やF15戦闘機部隊の2個飛行隊化を明記している。