【八重山】パインを沖縄にもたらした台湾人入植者の苦難と、八重山の人々との交流を描いたドキュメンタリー映画「はるかなるオンライ山」(本郷義明監督)の完成披露上映会が16日、石垣市民会館で開かれた。

台湾と八重山のパインを巡る歴史に見入った来場者=石垣市民会館

 映画に出演した台湾2、3世や関係者が多数訪れ、産業の柱となったパインと人々の歴史に見入った。

 映画では、台湾出兵や琉球処分を経て、日本が台湾を統治する歴史を紹介。台湾のパイン工場の統合により、弱小企業や農家が石垣島に新天地を求め、移住した経緯をドラマや資料で説明した。

 八重山で農業技術を伝える一方、言葉や文化の違いから島の人とトラブルになり、一触即発の危機も。戦争で「ぜいたく品」として栽培禁止となったが、戦後は一大産業として復興。地元の人との相互理解で島になじんでいった出来事を追った。

 現在の高校生同士の交流事業や2、3世が台湾文化を継承する様子なども撮影。本郷監督は「パインを通じた歴史はあまり知られていない。若い人に見てもらい、台湾を訪ねるきっかけになればうれしい」とあいさつ。中山義隆市長に学校での上映用にDVDを贈呈した。

 同映画は8月22日から那覇市の桜坂劇場で上映される。