一定の年齢に達した男性が地域の繁栄を願う伝統行事「ミャークヅツ」が3日から5日まで池間島で、3日から6日まで池間島から分村した伊良部島の佐良浜地域と宮古島の平良西原地域で、それぞれ行われた。「池間民族」と呼ばれる、池間島を起源にする集落出身者最大の祭り。各行事を執り行った締めに連日、集落の広場でクイチャーを踊るのが習わしで、多くの参加者が結束を強めた。

クイチャーを踊り地域の繁栄を願う池間島の男性たち=3日、池間島の水浜広場

 毎年旧暦8、9月の甲午の日から始まり、ムトゥ(本家)と呼ばれる血縁集団で個別に行事が執り行われる。

 池間島は真謝(マジャ)、上げ桝(アギマス)、前之屋(マイヌヤー)、前里(マエザト)の四つのムトゥがあり、数え55歳以上の男性が儀礼をする。

 佐良浜地域は真謝、上げ桝、前之屋の三つのムトゥでつくる「元村」が数え47歳以上で、前里ムトゥでつくる「中村」が数え50歳以上が参加する。

 西原地域はムトゥごとに分かれることはなく、数え49歳以上が一緒に執り行う。

 昨年のミャークヅツ以降に産まれた新生児をムトゥヌカン(本家の神)に報告する「マスムイ」のほか、大主(うはるず)神社などの御嶽で御願する。池間島ではカラオケ大会、西原地域では宮古角力大会が開かれるなど、各地で行事に多少の違いもある。

 佐良浜地域の「元村」で行事を取り仕切るツカサウヤをする濱川敬二さん(76)は「地域の最も大切な行事だが、昔と比べ参加者が少なくなっている。多くの島出身者に参加してほしい」と願う。

 「中村」のツカサウヤの仲間稱(となお)さん(64)は「皆が一緒になってクイチャーを踊るこの日を楽しみにしている人も多い。担い手不足もあるが続けていきたい」と話した。