イギリスの大英博物館にこのほど、沖縄県石垣市名蔵の「石垣焼窯元」当主・金子晴彦さん(56)の作品「耀変玳玻天目(ようへんたいひてんもく)茶碗」と「碧海油滴天目(へきかいゆてきてんもく)茶碗」が収蔵された。沖縄県内陶芸家の作品が、世界最大級の博物館に収蔵されるのは名護市の仲村勇さんに続き2人目。金子さんは「2点の収蔵は珍しく、世界一の美術館に認められて大変名誉。作品を通して八重山、沖縄の海や自然をPRしたい」と喜びを語った。

大英博物館に収蔵された金子晴彦さん制作の「耀変玳玻天目茶碗」(左)と「碧海油滴天目茶碗」=石垣焼窯元提供

大英博物館に2作品が収蔵された「石垣焼窯元」当主の金子晴彦さん=10日、石垣市名蔵

大英博物館に収蔵された金子晴彦さん制作の「耀変玳玻天目茶碗」(左)と「碧海油滴天目茶碗」=石垣焼窯元提供 大英博物館に2作品が収蔵された「石垣焼窯元」当主の金子晴彦さん=10日、石垣市名蔵

 福岡県出身の金子さんは約19年前に石垣島へ移住。作品はガラスと陶器を融合させ、八重山の鉱石で沖縄の海をイメージさせる鮮やかな青を発色させるのが特徴。2014年12月に大英博物館で関係者に作品を見せた際に気に入られたといい、約2年の審査を経て9月20日に収蔵された。

 「耀変―」は10年の制作で、茶色の器に光を当てると宝石をちりばめたような虹色の光沢を帯びるのが特徴。「碧海―」は15年に千年前の技法や釉薬(ゆうやく)などを再現して制作し、光の角度によって銀色が赤などに変化するなど、鉄本来の色合いを出した。

 金子さんは昨年11月に陶芸専門のヨーク美術館(イギリス)に別作品が収蔵されたことなども含め、「総合的に評価された」と説明。大英博物館側から形や重さ、口当たりなど「全て最高」と評されたという。