沖縄県立博物館・美術館で開催中の「大哺乳類展~ぼくらのなかまたち」の三大珍獣のコーナーで、東京・上野動物園の人気者だった雄のジャイアントパンダ「リンリン(陵陵)」の剥製が展示されている。

ジャイアントパンダ「リンリン」の剥製に見入るはにんすキッズ学童クラブの子どもたち=23日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

在りし日のリンリン(東京動物園協会提供)

ジャイアントパンダ「リンリン」の剥製に見入るはにんすキッズ学童クラブの子どもたち=23日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館 在りし日のリンリン(東京動物園協会提供)

 リンリンは1985年、中国の北京動物園生まれ。日中国交回復の記念で72年に中国から贈られたカンカンとランラン以来、中国生まれでは5頭目のパンダとして92年11月に来園した。

 リンゴを手の甲に乗せて器用に食べるしぐさで人気を集めたが、高齢で食欲が落ちるなど体調を崩し2008年4月、22歳7カ月で死んだ。その後、パンダの生態分析に役立てようと国立科学博物館に寄贈された。

 同博物館の川田伸一郎研究員(42)によると、リンリンの細胞の一部は培養されて現在も保存されている。パンダの生態は不明な部分が多いとされ、川田さんは「剥製や骨格標本も含めて、研究に役立つ可能性がある」と貴重な“献体”を解説した。

 大哺乳類展は9月6日まで。主催は沖縄タイムス社と文化の杜共同企業体。問い合わせは県立博物館・美術館、電話098(941)8200。