夏休みの週末を襲った台風12号。予定されていた各種イベントは中止や延期に追い込まれ、海と空の便は欠航が相次いだ。台風が接近した25日の那覇空港では、欠航や臨時便の確認のため朝早くから航空各社の受け付けカウンターに長蛇の列ができ、疲れた表情の親子連れの姿もあった。

欠航のため搭乗便の変更手続きをする利用客で混雑した=25日午前11時ごろ、那覇空港搭乗手続きカウンター

 台風12号が沖縄本島と大東島地方に接近した25日、那覇空港では、午後を中心に125便が欠航した。航空各社によって、午前中に通常運航したり、夕方以降に条件付きの運航に振り替えるなど対応が分かれたため、戸惑う利用客の姿が目立った。

 夫婦で石垣島へ向かう予定だった山口ゆき子さん(64)=愛知県=は、朝早く空港に駆け付けた。25日午後6時に乗る予定だった那覇発石垣行きをキャンセル。翌26日の朝1便に振り替えたが、予定通り運航することが分かり、再び当初の便へ戻した。「心配で早めに動いたら裏目に出てしまった。疲れたが、石垣観光は予定通りにできそうでよかった」とほっとした様子で話した。

 午後8時発の羽田行き「条件付き運航」に振り替え、家族と出発ロビーで航空会社の最新情報を見守っていた佐藤智美さん(42)=東京都=は「なんとか席は取れたが、状況次第と説明された。1泊延ばすことも考えなければ」と心配そうに話した。

 6歳と1歳半の娘の手を引いていた玉置功さん(47)=大阪府=は「明日が仕事なので、関空行きでも伊丹行きでもいいから帰りたい」。長女の夏海ちゃん(6)が「水族館が楽しかった。もっと遊びたい」と笑うと「子どもは台風でうれしそう。親としては、職場が気になるので早く帰りたい一心」と苦笑いした。

■空路125便・海全便欠航

 那覇空港を発着する便は25日、計125便が欠航し少なくとも1万5千人に影響が出た。欠航した各社の内訳は、全日空56便(約9200人)、日本航空13便(3887人)、琉球エアーコミューター8便(196人)、ソラシドエア12便(1503人)、スカイマーク15便、ピーチ11便、バニラエア6便、ジェットスター4便。

 26日は、全日空、日本航空、日本トランスオーシャン航空、琉球エアーコミューター、ソラシドエアで平常通りの運航を見込んでいる。各社とも、ホームページで最新の情報を確認するよう呼び掛けている。

 船便は、本島と離島、本土を結ぶ25日の便が全便欠航となった。沖縄旅客船協会によると、26日の船便については、天候状況などを見て各社が午前中に判断する方針だ。