【浦添】浦添市屋富祖にある「眠りの駅浦添店」に平日午前7時、仲西小野球部の子どもたちが集まってくる。水をもらって一息つくと、イグサを張ったベッドをベンチ代わりにして夏休みの宿題を広げる。ラジオ体操の後の“朝勉(あさべん)”の風景だ。(平島夏実)

新垣浩史さん(右側奥)に見守られながら計算ドリルや漢字練習帳を広げる子どもたち=21日、浦添市屋富祖の眠りの駅浦添店

 仲西小野球部の父母会長でPTA学力推進委員会の実行委員でもある新垣浩史(ひろふみ)さん(37)が、「早寝早起きして朝勉強するといいみたい。せっかくだから、ラジオ体操の後みんなでやろう」と自分の店を開放することにした。

 夏休み初日の21日。「1位!」と岡山愛翔(まなと)君(10)が店に飛び込んだ。握ったのは、妖怪ウオッチのキャラクター消しゴムを付けた6Bの鉛筆。短歌を詠むという宿題にうなった。

 向かいに座った新垣泉武(いずむ)君(11)は「夏休み、絶対宿題やらないぞ」と俳句で応戦しながら算数ドリル「天才軍団への道」を広げた。與那覇尚君(9)が「全然五・七・五・七・七になってない」と突っ込む。

 「お前たち、ちゃんと勉強しろ」。新垣浩史さんの注意が飛ぶ。島袋偉(いお)君(11)は、角度を測る問題が解けず首をかしげた。2日前の出来事を懸命に思い出しながら一行日記帳を埋めていた粟森巨貴(なおき)君(10)は「まさか偉先輩、分度器の使い方ムリとか?」。勉強が得意の新垣泉武君(11)がすかさず助っ人に入った。

 時刻は、あっという間に7時半。「え? あと3分? わじった。もう暴走していいか?」などと言いながら、子どもたちは慌ててページをめくった。「眠りの駅浦添店」での“朝勉”は平日毎日、8月25日まで続く。