Nプロが商品化に取り組んでいる「あの日あの年の泡盛」。ずらっと並べるとカラフルでまたいい。
「コミュニケーションが生まれる泡盛」と魅力を話す森本誠さん

◆泡盛はコミュニケーションツール?

 「この泡盛は飲むだけではなく、子どもの誕生祝いだったり、インテリアとして飾ったり、コミュニケーションを大切にした泡盛です」

 沖縄を代表する特産品・泡盛を新たな切り口でPRするのは、県産品開発のCHIIKI(浦添市・森本誠代表)だ。お菓子や調味料、泡盛など既存の商品に付加価値をつけて発信する「NEXT沖縄土産開発プロジェクト(Nプロ)」の中心的役割を果たしている。

 いまNプロは、泡盛のラベルに製造した年の沖縄の十大ニュースを記載した「あの日あの年の泡盛」の商品化に取り組んでいる。森本さんは「10年・20年後に、その年の沖縄に何があったのかを思い出しながら飲んでほしい」と話す。

 長崎出身の森本さんに、泡盛へかける思いを聞いた。

◆泡盛、もったいない

 沖縄のお酒といえば「泡盛」だ。600年以上の歴史を持ち、47の酒造所がある。酒好きのウチナーンチュならば、ひいきの銘柄のひとつやふたつはあるだろう。

(イメージ写真)泡盛

 しかしその泡盛、出荷量は12年連続で減少しているのだ。2016年の泡盛総出荷量(アルコール度数30度換算)は1万8694キロリットルで、ピークだった04年から3割以上も落ち込んだ。若者のアルコール離れと消費者の嗜好(しこう)の多様化、焼酎や日本酒、ワインとの競争激化も要因だ。

 もちろん業界団体は古酒の日や泡盛月間など県内外での広報活動に力を入れ、各酒造所は新商品や見学受け入れなど消費拡大に務めている。また泡盛カクテルなどで若者へアピールしているが、出荷量減少に歯止めがかからない。

 「おいしいお酒なのにもったいない」。森本さんはそうつぶやく。

 泡盛の品質、歴史、地域性のどれも素晴らしいが、沖縄県内と県外では訴求ポイントが異なる場合もあると話す。販売する側では「古酒(製造後3年間寝かせた泡盛)」をセールスポイントにするが、観光客には「古酒と言われても…」と良さが十分には伝わらず、手に取ってもらえない。森本さんは、何らかの付加価値が必要だと考えた。

◆あなたの手元に「あの日あの年の泡盛」を置いてみませんか?

 Nプロはクラウドファンディング「Link―U」を通して、「あの日あの年の泡盛」の商品化へ資金を募集している。

 集まった資金は、泡盛代やラベル制作費に充てられる。

 沖縄とあなたをつなぐクラウドファンディング!「Link―U」https://a-port.asahi.com/okinawatimes/projects/anohi-anotoshi/