宮古島署は28日、宮古島市の自宅で長女(3)を床に突き倒すなど暴行を加え死亡させたとして、父親の建設作業員(21)を傷害致死の疑いで逮捕した。「1歳の次女の面倒を見るよう言ったが、言うことを聞かないので腹が立って暴力を振るった」と容疑を認めているという。沖縄県警によると、長女の体に打撲のような痕が複数あることや、5月に長男への暴行の訴えもあったことなどから、日常的な虐待の可能性も含め慎重に捜査している。

 逮捕容疑は26日午後6時10分ごろ、自宅アパートの玄関付近で長女(3)を床に突き倒すなどの暴行を加えて頭部損傷を負わせ、死亡させた疑い。死因は頭部打撲による頭蓋内損傷だったが、手足や頬に1センチ弱の皮下出血の痕もあったという。

 同容疑者は家族6人暮らしで、6月中旬ごろ沖縄市から宮古島市に移住。関係者によると、実子は生後約3カ月の息子だけで、長女を含む上の4~1歳の3人は妻(23)の子という。

 県警によると事件当時、妻は居間にいて犯行を目撃しておらず、調べに対し「2回ほど殴るような音が聞こえ、玄関付近から娘がうつぶせの状態で床に投げ出されたのを見た」と話している。長女がけいれんしていることに気付き、119番通報した。一方、容疑者は「倒れる時にテーブルの角に頭を打ち、その後、床に頭を打った」などと供述しているという。

 コザ児童相談所や県警によると、4月下旬には長男が頭を一針縫うけがをしており、5月にも「夫が長男にけがをさせた」と妻から通報が寄せられていた。県警によると当時、妻が被害届を出すことを拒み、事件化しなかった。