写真館のプロの写真家を対象にした「2017富士フイルム営業写真コンテスト」がこのほどあり、沖縄県与那原町与那原の日光写真館代表、仲嶺真弥さん(52)が金賞に次ぐ銀賞に輝いた。国内最大級のコンテストで県出身者の受賞は2人目。仲嶺さんは「思いも寄らない賞。お客さまの思い出づくりの手伝いができてうれしい」と喜ぶ。

「お客さまの思い出づくりのお手伝いができることがうれしい」と話す仲嶺真弥さん=与那原町・日光写真館

銀賞を受賞した作品「青春」

「お客さまの思い出づくりのお手伝いができることがうれしい」と話す仲嶺真弥さん=与那原町・日光写真館 銀賞を受賞した作品「青春」

 1960年に始まったコンテストには今回、全国3059人、9818点の応募があった。仲嶺さんは2月に卒業記念として撮った知念高校女子ソフトボール部の写真を「青春」と名付けて応募した。メンバーのテンションを上げるため、一人一人に声掛けして撮った笑顔あふれる一枚だ。

 実家の写真館は父の故・真盛さんが58年に創業。仲嶺さんは元々写真に興味があったわけではなく、中学・高校は野球漬けの毎日を送っていた。卒業後の進路も「何となく」東京工芸大学の写真工学部に進んだ。

 転機は大学2年生だった85年。母のヨシさんが58歳の若さで亡くなった。その4年後には、父が後を追うように他界。相次いで両親を失った仲嶺さんは25歳で写真館を継ぐ決意をした。

 店舗には照明やカメラなどの機材が一通りあり、なじみの客も引き継いだが、「正直、技術的にはプロと言えるものではなかった」と話す。同業者を回っては教えを請い、腕を磨いた。

 父から受け継いだ大切なものの中に、40年間毎年、家族写真を撮り続けている客がいる。40年前は夫婦2人だけの白黒写真だったが、息子が生まれ、孫が生まれ、家族が増えていく様子を写真に収めてきた。

 仲嶺さんは「こういう家族を見ると写真って永遠の宝物だなと思う」と目を細め、「これからもお客さんの思い出づくりの役に立てたら」とほほ笑んだ。