生物学者でもあった昭和天皇が「卵を産む哺乳類があるんだよ」と子どもに語り掛けるシーンをテレビで見たことがある。それはカモノハシのことで、当時若かった私は何か勘違いされているのでは?と思った。

世界でも珍しい、卵を産む哺乳類、カモノハシ(はく製)

 くちばしは「カモ」、四肢にひれもあり、鳥の仲間にしか見えない。鳥類と哺乳類の中間型ともいわれるが、爬虫類(はちゅうるい)から派生したと考えられている。卵からかえった子を母乳で育てるため哺乳類とされている。

 このような原始的な哺乳類は世界的に珍しく5種しか知られていない。「ハリモグラ(単孔目ハリモグラ科)」もその一つで大哺乳類展で展示中。この2種、見落とすなかれ。(県立博物館・美術館主任学芸員 山﨑仁也)

 開催中の「大哺乳類展~ぼくらのなかまたち」の見どころを紹介する。同展は沖縄県立博物館・美術館で9月6日まで。問い合わせは同館、 電話098(941)8200。