サイのツノは皮膚が角質化して何層にも積み重なってできている。成分は髪の毛とほぼ同じ「ケラチン」というタンパク質で、だからサイの頭骨にツノは残っていない。

クロサイの堂々としたツノ(首の剥製)

 このツノは2千年以上前からアジアなどで漢方薬として取引され、一説には1本500万円の値も。最近はガンに効くと人気があり、結果、密猟が横行し、絶滅が危ぶまれる中、人の欲のためにサイが倒れていく。

 保護する側は、密猟者に狙われないよう仕方なくツノを切ってしまうそうだ。切ってもまた生えてくるのは、人の髪や爪と同じケラチンだから、といったら分かりやすいだろう。当然そんなものに、大した効能はない。(県立博物館・美術館主任学芸員 山﨑仁也)

 開催中の「大哺乳類展~ぼくらのなかまたち」の見どころを紹介する。同展は沖縄県立博物館・美術館で9月6日まで。問い合わせは同館、 電話098(941)8200。