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  • 本島北部5漁協はことしのシラヒゲウニ禁漁を決めた
  • ウニ激減で禁漁の範囲を名護以北全域に拡大
  • 浜辺に看板を設置しているが違反者が後を絶たない

 【北部】今帰仁、本部、羽地、名護、国頭の5漁協は30日、シラヒゲウニの漁の解禁を見送ると発表した。例年は7月に解禁されているが、漁獲量の激減を受けて禁漁を決めた。今帰仁、本部、羽地の3漁協は3年連続、名護漁協は2年連続の禁漁。ことしは国頭漁協が加わり、禁漁の範囲は沖縄本島の名護市以北の沿岸全域に拡大した。今帰仁漁協の兼次光正組合長は「ウミンチュは資源を残すために禁漁しているので、ウミンチュ以外の人もウニを取らないようお願いしたい」と協力を呼び掛けている。

水揚げされたシラヒゲウニ=2010年7月4日、今帰仁村・古宇利漁港

シラヒゲウニの全面禁漁エリア

水揚げされたシラヒゲウニ=2010年7月4日、今帰仁村・古宇利漁港 シラヒゲウニの全面禁漁エリア

 禁漁となるのは、5漁協が共同漁業権を設定している共同第2号、3号、5号の水域。名護市以北の沿岸全域となる。

 シラヒゲウニのエサとなる海藻の減少や乱獲が激減の要因。シラヒゲウニの漁獲量は1973年に県全域で1875トンあった。高価格で取引されるようになってから乱獲され、漁獲量は減少の一途をたどり、直近の2013年はわずか2トンに落ち込んだ。

 資源回復策として禁漁を続けているが、回復の兆しは見えないという。各漁協では、浜辺に禁漁を伝える看板を設けて周知を図っているが、違反者が後を絶たない。羽地漁協の金城富久組合長は「一般の人にまだ周知が徹底されていない。海の資源回復に協力してほしい」と話している。

 県水産課によると、読谷村漁協や勝連漁協、八重山漁協など県内の一部漁協でも期間を定めた禁漁や漁獲の体長制限を実施しているという。