東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷容疑で告訴・告発され、東京地検が2度不起訴処分にした勝俣恒久元東電会長(75)ら旧経営陣3人について、東京第5検察審査会が31日までに、起訴すべきだと議決した。今後、東京地裁が指定する検察官役の弁護士が強制起訴する。

東京電力福島第1原発事故をめぐり、旧経営陣3人の強制起訴が決定し、垂れ幕を掲げる男性ら=31日午後2時9分、東京地裁前

 ほかの2人は、武藤栄元副社長(65)と武黒一郎元フェロー(69)。

 事故では多数の住民が被ばくしたほか、近隣病院の入院患者が避難を余儀なくされ衰弱死した。周辺住民らでつくる「福島原発告訴団」などが2012年、安全対策を怠った刑事責任があるとして、政府首脳や東電経営陣らを告訴・告発した。

 東京地検は13年9月、事前に事故を防ぐ対策を取ることは不可能だったと判断。菅直人元首相ら42人を一括して不起訴とした。

 告訴団が審査を申し立て、第5検審は昨年7月の1度目の議決で、勝俣元会長ら3人について起訴相当と判断。再捜査した地検は今年1月、再び不起訴とし、第5検審が2度目の審査を進めていた。(共同通信)