【東京】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古への新基地建設に向け沖縄防衛局が提出した実施設計などの協議書を県が取り下げるよう求めている問題で、中谷元・防衛相は31日の閣議後会見で「協議を取り下げる考えはない」と述べ、県の要請には応じない意向を示した。

中谷元・防衛相

 防衛局が県からの質問を受け付ける期限を8月14日としたことには、「期限が来たら協議が終わりとは考えていない」と述べ、仮に県が質問を提出した場合は継続して協議する姿勢を示した。

 一方、今回の事前協議は「法的是非を問うものではない」とあくまで県が求めた留意事項にのっとった手続きの一環であると指摘。実施設計図は2013年の埋め立て承認書に付したものと同一である点を強調した上で、「沖縄との間で協議が整わない内容だとは考えていない」と語り、防衛局の事前協議の進め方に反発する沖縄県側をけん制した。

 防衛省の武田博史報道官は同日の会見で、「協議」の定義について「県側の質問に対し私どもが回答をするという一連のプロセスのことだ」と述べた。