【宜野湾】沖縄地理学会(前門晃会長)は7月25日、沖縄国際大学で地理・地図教育と平和学習をテーマにしたシンポジウムを開いた。南風原町立翔南小学校の慶田盛元教諭と普天間高校の仲田邦彦教諭がそれぞれ学校現場でどのように地図を平和学習に取り入れ子どもたちの理解を深めるかについて事例発表。また沖縄タイムスの與那覇里子記者は、ウェブの「沖縄戦デジタルアーカイブ」制作を通じ次世代に沖縄戦の記憶をつなぐ取り組みを紹介した。

沖縄タイムスがウェブで公開する「沖縄戦デジタルアーカイブ」を説明する與那覇里子記者=25日、沖縄国際大学

 與那覇記者は「入社した9年前と比べ今は話を直接聞ける戦争体験者が少なくなったと感じる」と述べた。その上で、沖縄タイムスがこれまで紙面で紹介してきた戦争体験者の足跡などのデータを地図上で再現した結果「個々の体験の積み重ねが大きな歴史の流れを表す」とアーカイブの意義を説明、学校教育などで活用されるよう今後もデータを追加しアーカイブを充実させたいと話した。

 また、事例発表に先立つ基調講演では、このアーカイブ制作にも協力したGIS沖縄主宰の渡邊康志氏が、旧具志頭村と読谷村の戦没者データを地理情報システムを使い時空間分析した結果を報告した。