恩納村のカフーリゾートフチャクコンドホテル(田中正男取締役社長兼COO)と米国フロリダ中部大学が海外インターンシッププログラムに合意した。ホテル経営を学ぶ同大ホスピタリティ経営学部の学生らがホテルで研修している。次年度からはカフーの従業員を同大に派遣し、ホテル経営学や外国語のスキル向上を図り、将来の幹部候補となる人材を育成する。ホテルと学校が直接提携するのは珍しいという。

インターンシップ生としてカフーで働くアンドリュー・ボスコさん=7月16日、カフーリゾートフチャクコンドホテル

 フロリダ中部大学経営学部で副学部長を務める原忠之氏と田中社長が相互の人材の交流と育成を図ろうと計画を進め、2014年に契約を締結した。同年の5月から学生を受け入れた。ことしは5人の学生が、フロントやレストランなどで接客に携わっている。

 ホテルのカフェで働くアンドリュー・ボスコさん(25)は「日本のサービスは質が均一。どのレベルの店に行っても丁寧な接客に驚いた」と話し、「接客は細かな点まで気づくようになった。学ぶことは多い」と語った。

 海外からの学生受け入れはホテルのサービスの質向上に役立っているという。カフーの白附潤一郎総支配人は「学生と接するスタッフにとっても英語を学ぶ機会が増え、レベルアップにつながる。また経営学を学ぶ学生と接することで経営に興味を持つ従業員も出るなど、スタッフの意識も高まった」と波及効果の大きさを語った。「カフーの従業員が大学で専門知識を学び、グローバルな視点を養って沖縄に戻ってこれたらさらに可能性は広がる」と期待を込める。

 原氏は「沖縄はサービス業が主要産業だが、ホテル経営学を専門に学べる場がない」と指摘。「大学で経営の専門知識を学び、若いうちから管理職クラスの人材を育てれば、沖縄のサービス業の質の向上につながる。県外でも活躍していけば、沖縄の人材が高度だということの証明にもなる」と意義を強調した。