興南の沖縄大会5試合のチーム打率は2割8分4厘。コールドゲームは一度もなく、やや物足りなさが残った。中軸が不調だったことが要因だ。

復調への期待が懸かる比嘉龍寿

主砲として興南打線を支える喜納朝規=興南高校グラウンド

復調への期待が懸かる比嘉龍寿 主砲として興南打線を支える喜納朝規=興南高校グラウンド

 特に3番比嘉龍寿、5番具志堅大輝がともに2割台と伸び悩んだ。我喜屋優監督は「甲子園では自分を信じてプレーするしかない。本番までに、自分の打撃を取り戻してほしい」と奮起を促す。

 中でも、期待値が高いのは3番ショートの比嘉だ。攻守の要で主将も務める。我喜屋監督は「主将としての信頼も厚く、彼が打てばチームは波に乗る」と話す。

 比嘉は、夏の県大会初戦の石川戦で4打数3安打1打点と活躍したが、その後は2試合連続で無安打に倒れるなど失速。最終的に2割6分3厘に終わった。「全体的にボール球を打っていた」と反省する。

 県大会後の打撃練習では「突っ込まないこと」を意識し、黙々とバットを振り込む。「中軸が打てば、相手にプレッシャーを掛けられると思う。チャンスで打ちたい」と力を込める。

 5番の具志堅は「勝負どころでは打てた」と振り返るように、準決勝の沖尚戦では先制の2点適時打を放った。「調子はそんなに悪くなかった」と話すが、17打数4安打の成績には納得していない。

 「4番でかえせない時は、5番の自分がかえすという気持ちで臨む」と気を引き締める。

 一方、打撃好調だったのが4番喜納朝規。「調子が良かった」と、17打数7安打で打率4割1分2厘とチーム2位。決勝の糸満戦では決勝タイムリーを放つなど勝負強さも光り、チーム最多5打点をマークした。

 初戦の石川戦では、直球を弾丸ライナーで右翼席にはじき返す2点本塁打も放った。主砲は「ある程度のスピードボールなら打ち返す自信がある」と夢舞台をにらむ。(粟国祥輔)