【名護】ヤギ肉の増産に向け、名護市が農家に優良ヤギを貸し付ける事業に乗り出した。高まる需要に対応するため、優良ヤギとの交配を進め、大型化と頭数増を狙う。農家に貸し付けるヤギの引き渡し式がこのほど、勝山公民館で開かれ、糸満市から助っ人としてやって来た交配用のヤギ6頭がお披露目された。勝山山羊生産組合の仲里政和組合長が飼育・交配し、生まれたヤギを他の農家に譲渡する。

助っ人として市にやって来たヤギに期待を込める仲里組合長(左)や稲嶺市長(左から2人目)ら関係者=名護市・勝山区公民館

 市は優良繁殖山羊導入事業で、乳用や肉用として利用されるザーネン種とボア種、大型のヌビアン種の交雑種を「市の備品」として購入した。

 在来のヤギは1年で体重が約40キロになるが、交雑種だと2倍の約80キロまで成長し、乳量や肉量の多いヤギの誕生が期待できるという。市が農家に3年間貸し付け、農家は繁殖を進める。

 県内ではヤギ肉の人気が高まり、取引価格が上昇、供給が追いつかない状況という。一方で、市内の飼育頭数は2012年末で923頭だったが、翌13年末には827頭と減少している。

 勝山区はヤギの生産が盛んで、区民よりもヤギの数が多いほど。引き渡し式で、稲嶺進市長は「勝山だけでなく、市がヒージャーの生産地として大きな評価が得られることを期待している。多くの農家に還元される環境づくりにつなげたい」と話した。

 初年度、6頭の飼育と繁殖に取り組む仲里組合長は「大きな責任を感じている。長年の夢だった。農家が恩恵を受けられるように進めていきたい」と意気込みを語った。