19日午前5時25分ごろ、沖縄県那覇市の国道58号泊交差点で、南向けに飲酒運転で直進してきた米軍2トントラックと、対向車線から右折しようとした那覇市宇栄原の会社員の男性(61)の軽トラックが衝突し、男性は搬送先の病院で死亡した。那覇署は同日、米軍トラックを運転していた在沖米海兵隊牧港補給地区所属の上等兵の男を容疑者(21)を自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕した。

事故で前部分が損傷した、米兵運転の米軍トラック=19日、那覇署

米軍車両と衝突した被害者男性の軽トラック=19日、那覇署

事故で前部分が損傷した、米兵運転の米軍トラック=19日、那覇署 米軍車両と衝突した被害者男性の軽トラック=19日、那覇署

 上等兵の呼気からは基準値の約3倍のアルコールが検出された。調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているという。上等兵も救急搬送されたが、軽傷で命に別条はない。同乗者はいなかった。亡くなった男性は出勤途中だったという。

 署によると同日、米海兵隊法務部から上等兵について「公務外」との回答があった。米軍トラックが赤信号を無視して交差点に進入したとの目撃証言もあるといい、同署は慎重に裏付けを進めるほか、危険運転致死容疑への切り替えも視野に捜査している。

 米軍トラックは上等兵個人の所有ではないため、同署は軍の車両を運転していた経緯を含め、飲酒場所や時間なども調べる方針。

 日米地位協定上、米軍車両の財産権を持つ米側は同日午後、署から上等兵が運転していたトラックを回収した。署は「事故発生から車両の回収までに、検分など一定必要な捜査をした。今後、必要な場合は捜査協力を求める」としている。

 在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官(中将)は同日、亡くなった男性と遺族に対し「深い遺憾と哀悼の意を表明する」とのコメントを発表した。

 外出時間や飲酒規制を盛り込んだ在沖米軍のリバティー制度では、午前0時から午前5時までの基地外飲酒などを規制しており、上等兵が違反している可能性もある。

 現場は片側3車線の道路で、会社員の男性の軽トラックは同市安里方面に曲がろうとしたところ、第3通行帯を直進してきた上等兵の米軍トラックと衝突した。会社員の男性は胸などを強く打ち、心肺停止の状態で搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。