沖縄では、コビレゴンドウ、オキゴンドウなどの小型鯨類をまとめてヒートゥと呼ぶ。

沖縄では小型鯨類をまとめてヒートゥと呼ぶ。写真はオキゴンドウの頭骨

 名護ではこれをピトゥと呼び、春先~初夏に名護湾に来遊するコビレゴンドウの群れを浅瀬に追い込み、住民が総出でしとめるピトゥ漁が行われていた。

 ピトゥは海の幸、ユイムン(寄りもの)であり、ピトゥ漁は名護の風物詩と言えるほど人々のくらしに身近だった。しかし、資源量が減少したほか漁の方法、食生活の変化によって、現在は一般家庭から遠い存在になった。

 こうした背景も気に留めながら大哺乳類展を見ると、ただの骨がまた違った印象で見えるかもしれない。(名護博物館学芸員・村田尚史)