2017年(平成29年) 12月11日

沖縄タイムス+プラス ニュース

【週刊沖縄空手】県文化功労者の平良慶孝氏・佐久川政信氏に聞く

 2017年度県文化功労者として、空手界から平良慶孝氏(74)=世界松林流空手道連盟会長・松林流興道館平良空手道場範士十段=と佐久川政信氏(68)=全沖縄空手道連盟会長・少林寺流洗心館範士九段=の2人が8日、表彰を受けた。両氏は、長く鍛錬を積んできた空手への熱い思いを語るとともに、今後も空手界の発展へ向けて、力を注ぐことを誓った。

「北谷屋良ヌクーサンクー」を稽古する平良慶孝氏=浦添市勢理客・平良空手道場(玉城淳撮影)

「五十四歩」を稽古する佐久川政信氏=南城市佐敷・少林寺流洗心館(金城健太撮影)

「北谷屋良ヌクーサンクー」を稽古する平良慶孝氏=浦添市勢理客・平良空手道場(玉城淳撮影) 「五十四歩」を稽古する佐久川政信氏=南城市佐敷・少林寺流洗心館(金城健太撮影)

命ある限り技鍛錬

◆平良慶孝氏(74)世界松林流空手道連盟会長

 「身の引き締まる思い。空手に携わる者として当たり前のことをしただけ。私個人ではなく、空手界全体が受けた栄誉だと思う」

 空手を始めたのは16歳の時。最初は柔道に取り組んだが、「歴史のある伝統空手を学ぼう」と島正雄氏の門をたたいた。

 当時の雰囲気を「先輩から習うという習慣はなかった。技は盗むもの。鍛錬に鍛錬を重ね、初めて先輩たちに認められ、教えを請う感じだった」と振り返る。

 好きな言葉は「技に終期なし。死をもってこれを終わりとす」。生きている間はずっと鍛錬を続けるとの意味だ。

 松林流創始者で師の長嶺将真氏の晩年の言葉「まだ足らぬ、まだ足らぬ。鍛えこなして、あの世まで」と合わせて、「まさに黄金言葉。自分もそうありたい」と精進に余念がない。

 現在、沖縄尚学高校と同付属中学で生徒たちに伝統空手を教える。「今はまだ分からないかもしれないが、きっと人生の財産になる」との確信がある。

 世界に誇れる沖縄の伝統空手を世界に発信し続け、後世に伝える。「それが私たち世代の務め。これからが正念場」と言葉に力を込めた。(学芸部・玉城淳)

神髄継ぐ決意新た

◆佐久川政信氏(68)全沖縄空手道連盟会長

 「お世話になった先生、地域の人たちに感謝したい。そして、もっと空手で頑張れという意味だと思う」と、晴れの文化功労表彰にも気を引き締める。

 15歳の中学3年、県指定無形文化財保持者で少林寺流開祖だった故仲里常延氏の元を先輩と共に訪ねたのが、空手人生の始まりだ。佐敷町(当時)から知念村まで歩いて通い、手ほどきを受けた。知念高2年生の時「空手部に満足せず」正式入門。あれから50年超、鍛錬の日々は変わらない。

 町役場に勤めながら、師の勧めで40代初めに道場洗心館を開いた。現在門下生約50人が汗を流すが、知念村長も務めた師にならい、無償指導を貫く。「僕は父の出身北谷から母の佐敷に移り、育った。今度は自分が地域の子供を育てる番だと。それが恩返しにつながる」。空手の技の鍛錬だけでなく、青少年健全育成も指導理念の主軸に置いている。

 空手道の大家・喜屋武朝徳氏の「孫弟子」に当たることが誇りという。喜屋武、仲里氏、自身へと引き継がれ、胸に刻むのは「今日の初段は必ずしも明日も初段ではない。今日やらなければ」という教えだ。「決意新たに精進していきたい」(学芸部・中島一人)

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