4日、菅義偉官房長官により電撃的に発表された辺野古新基地建設作業の「一時中断」だが、交渉は約2カ月前から政府、沖縄県の間で極秘裏で進められた。

 5月下旬、菅氏と当選同期で親しい下地幹郎氏(維新)の呼び掛けで菅氏、安慶田光男副知事、外務、防衛幹部の計5氏が都内で顔をそろえた。

 席上、下地氏が「普天間基地移設交渉プラン」と書かれた紙を菅氏へ差し出し、一時中断を切り出した。プランには(1)工事を停止した上で交渉期間を設置(2)政府側の窓口は菅氏とする-などが盛り込まれていた。

 菅氏は県との決定的な対立を回避するため、外務省に米側との水面下での交渉を命じた。

 関係者によると、7月4日、翁長雄志知事と菅氏が都内のホテルで会談した際に、工事を停止する時期や期間について協議。同31日、翁長氏と菅氏が首相官邸で会談し、8月10日からの一時停止で正式に合意したという。

 県と政府を仲介して交渉に当たった下地氏は、「辺野古見直しのスタートラインに立った。移設計画を見直す大きなチャンスだ」と歓迎した。