◆radikoとは何? 

 今年10月、沖縄県内のラジオファンの間で歓喜の声が上がった。

 インターネットでラジオ放送を聴くことができる「radiko」の加盟に、県内の民放3局が出そろったのだ。

 パソコンのブラウザではもちろん、スマートフォンアプリを用いてクリアな音質で放送にアクセスができるので、まるでラジオ受信機をポケットに入れているかのような、新たなラジオライフをもたらしてくれる。 

スマホやタブレットでラジオ放送を聴こう!

 radikoには主に以下の3つの機能がある。

 ①「ライブ」・・・現在地で放送されている番組をリアルタイムで聴くことができる(タイムラグ有り)

 ②「タイムフリー」・・・過去1週間の放送をさかのぼって聴くことができる。

 ③「エリアフリー」・・・現在地以外の他府県の局の番組も聴くことができる(月額379円のプレミアム会員限定)

 つまり、ラジオが「端末」と「時間」と「放送域」から開放されたのである。

 好きなパーソナリティーが出ていた番組の存在をオンエア後に気付いても、簡単に呼び出せることができる。

 プロ野球ファン、例えば阪神タイガースが好きであれば在阪局を聴いて、ホームの空気が漂う試合中継を楽しめる。

 しかもそれが、普段持ち歩いているスマホで可能になった。

 さらには、「シェア」機能でおすすめのシーンを切り取って会員制交流サイト(SNS)等で周りに共有することもできる。

 私の感覚も含めたリスナー心理として、ラジオには自分の掘り出しもの的な愛着がなぜかあり、同じ番組を聴くもの同士、一種の仲間意識が芽生えるほどだ。「教えたいけど教えたくない、いや、やっぱり教えたい!」 その妙なプライドに渦巻く欲求もradikoは簡単に満たしてくれる。

 そして、ラジオ隆盛の地、沖縄。

 全国のセットインユース(※1)が5.2%なのに対し、沖縄県内は8.4%。県外の同業者が見ると、目をこすってしまうほどの数値である。ローカル制作の割合も高く、多種多様なラインアップで地域に根付いていることを裏付ける。

 ネット×ラジオの動きを力強く加速させていくradiko。

 この秋の改編期から新たに参入した、ラジオ沖縄とエフエム沖縄、さらに先発で導入していたRBCiラジオ、各局のキーマンに、radiko導入の意義とそれが与える変化、県内のラジオ業界について語ってもらった。

※1 セットインユース…その瞬間に、どこの局かを問わずに放送そのものを聴いている人の割合。数値は、12歳~69歳の男女。6時~24時。ビデオリサーチ調べ。