【石垣市で比嘉太一】台風13号の接近に伴い、石垣市では漁師や農家らが6日、台風対策に追われた。

漁船を陸揚げする漁師ら=6日午後0時半45分ごろ、石垣港

 石垣港では、漁船やダイビング船の所有者たちが午前中、車やトレーラーを使って船を陸揚げし、ロープやブロックで船体を固定した。漁師の下地和男さん(57)は「台風が来たら漁師の収入が減ってしまう。1週間は漁には出られない」と諦め顔だった。

 マンゴー農家の小林丙次さん(53)は朝からビニールハウス6棟に防風ネットを張り果実や枝が飛ばされないよう対策を講じた。小林さんは「台風対策は農家にとって宿命的。マンゴーを守ります」と苦笑いだった。

 JAおきなわ八重山地区営農振興センターは、収穫が終盤を迎えるパイナップルとオクラへの影響を懸念。パイナップルは台風被害に遭う前に農家が収穫を急ぎ、集荷場には普段の倍近い青果が運び込まれた。

 空と海の便にも影響が出た。新石垣空港では、各航空会社が臨時便を就航。予定より早く切り上げて帰省する観光客やビジネスマンであふれ返った。千葉県から観光で訪れた会社員の下里次男さん(42)は「仕事に影響が出るので早く帰省することになった。竹富島に行く予定だったのに残念」と表情を曇らせた。

 定期船は石垣島と周辺離島を結ぶ高速船の一部が欠航。各船舶会社とも7日はさらに波が高まるとみて、全便欠航を決めている。