海外旅行など国外に出国した沖縄の20代後半女性の割合が16年、17・7%に達し、2007年と比べた伸び率が全国一になった。20代前半女性の割合の伸び率も全国4位と高かった。LCC(格安航空会社)の国際線が相次いで就航し、海外旅行を低価格で楽しめるようになったためと考えられるという。週刊トラベルジャーナルの特集「20代女子の海外旅行熱」(9月4日号)で、総合コンサル業のアクセンチュアの平林潤氏が発表した。

25~29歳女性の2016年出国率

(資料写真)那覇空港

25~29歳女性の2016年出国率 (資料写真)那覇空港

 全国の日本人に占める20代女性の割合は約1割にすぎず、現時点では大きな旅行市場とはいえない。一方、20代のうちに頻繁に海外旅行に行くと年を重ねてからも海外へ出掛ける傾向があるため、将来有望な客層だという。平林氏は「働き方改革と連動させるなど、若年層が海外旅行に行きやすくなる環境整備を旅行業界に期待している」と話している。

 出国率は、国際線の発着数の多い空港に近い大都市圏で高い。海外旅行に出掛けた25~29歳女性の割合(出国率)は16年、東京44・0%、神奈川37・9%、京都36・9%の順に高く、沖縄は全国24位の17・7%だった。

 一方、07年と比べた伸び率は、沖縄が全国一で7・0ポイント増。福岡6・0ポイント増、佐賀5・9ポイント増、兵庫5・7ポイント、大阪5・1ポイント増が続き、首都圏以外で伸びたことが分かった。

 20~24歳女性の出国率は、47都道府県全てで伸びた。16年は割合が高い順に、東京43・5%、神奈川40・7%、兵庫40・6%。07年と比べた伸び率は、福岡12・7ポイント増、大阪12・4ポイント増、兵庫12・0ポイント増の順に高く、沖縄は4位で11・6ポイントだった。

 20代女性の海外旅行は、7割近くが滞在期間5日以内の短期なのが特徴。外国人観光客の増加を受けて地方空港の国際線が就航するLCCが増えているため、平林氏は「20代でも低価格で海外旅行ができる環境になった」とみている。

 今回の分析は、出国率について、総務省が発表する総人口を分母、法務省が発表する出国者数を分子として、性別ごと、年代別に算出した。出国者数にはビジネス目的で海外へ出かける人や日本に住む外国人も含まれている。

 16年の出国率は、全国的に男性が50歳前後、女性が20代にピークを迎えている。