【八重山】「ジェット機が墜落したかと思った」。台風が過ぎ去った8日午後、石垣市大浜集落で、掃除にいそしむ住民を突然の突風が襲った。木の枝が車や家のガラスを突き破り、大型コンテナを50メートルも吹き飛ばした。子ども2人が軽傷を負ったが、集落の惨状を目の当たりにした住民は「死者や重傷者がいなかったのは奇跡」と声をそろえた。

突風でなぎ倒された樹齢約100年のガジュマルの木=8日午後4時15分、石垣市大浜

 午後2時すぎ、突風はJAおきなわ大浜支店近辺で巻き起こった。同支店隣の民家の樹齢約100年のガジュマルをなぎ倒すと、北上し、ブロック塀や庭木を倒壊させた。

 大浜中近辺の民家で巻き込んだ金属製の屋根を、3階建ての大浜中校舎の屋根に衝突させた。北西向きに進路を進め、同中のデイゴの枝が民家の窓や車に突き刺さった。

 灰色の霧のようなものが迫るのを見た出盛幸子さん(65)は「『キーン』という高音が響き、玄関のドアが勢いよく開いた。窓ガラスが激しく揺れ、怖かった」と顔をこわばらせた。