日本新聞協会が主催する「いっしょに読もう!新聞コンクール」で、美東中学校3年の野原光さんが2番目の賞に当たる優秀賞(小中高各10編)に選ばれた。奨励賞(全体で120編)には造倉そらのさん、鉢嶺洸樹さん(ともに具志頭中3年)、助川美月さん(比屋根小6年)が選ばれた。学校の取り組みを顕彰する学校奨励賞には比屋根小、緑風学園、具志頭中が選ばれた。

優秀賞の野原光さん(左)と意見交換した母の久美さん=美東中学校

 コンクールは、新聞記事について家族や友人と意見交換して感想を書くもの。野原さんは、がん患者が子に病気のことを伝えるか悩んでいる記事を選んだ。夕食の時、母・久美さん(40)に尋ねた。少し考えた久美さんは「がんになったらちゃんと伝える」と答えた。

 「ずっと娘と2人で暮らしてきて、今後も悲しいことでも話し合うことが必要と思い直した」とその場面を振り返る久美さん。野原さんは感想文に「私のことを一番に考えてくれていることに驚いた。お母さんが頼れるくらい強くなろうと思った」と書いた。

 政府の自殺対策の記事を読んだ造倉さんは、姉の意見で残された人にも悲しみがあることに気付かされた。「姉と腹を割って話せてよかった。考えが対立することもあるけど、家族で協力していきたい」と話した。

 老老介護の現場を伝える本紙連載「銀髪の時代」を読んだ鉢嶺さんは、介護職場で働く父に現状を聞いた。「応募をきっかけにいろいろなことを父と話すようになった」と喜んだ。

 助川さんは、知的障がいの男性が送迎車に置き去りにされ熱中症で死亡した事故の記事を取り上げた。問題はありながらも施設に頼らざるを得ない実態を知った。「社会の現状について考えるようになった」と学んだことを語った。