沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、護岸建設用石材を国頭村奥港から海上搬送する問題で、奥集落は23日、区民総会を開き、港の使用反対を全会一致で決議した。24日に臨時役員会を開いて抗議文を作成し、県や沖縄防衛局に提出する予定。一方、県は使用許可の取り消しが可能かを含め検討を進め、業者の港使用が適切か厳しく精査していく構えだ。

名護市辺野古の新基地建設で使われる護岸建設用石材を奥港から海上輸送することについて、区民総会で反対の声を上げる区民=23日、国頭村奥

 区民総会には、参加資格のある住民の約3分の1に当たる約50人が集まり、反対決議を拍手で承認した。区民からは「戦争につながる基地建設に加担したくない」「区民で力を合わせて港の使用を阻止しよう」などの声が上がった。
 糸満盛也区長(66)は「静かな集落で石材を積んだダンプカーが往来するようになれば、区民の平穏な日常が荒らされる」と懸念し、自ら抗議行動に加わる考えを示した。
 港を管理する県は9月、石材を搬入する業者に港の岸壁と港湾施設用地の使用許可を出している。
 防衛局は「区民総会まで港を使用しないでほしい」とする区の要求を無視し、13日にダンプカー約50台分の石材を台船に積んだ。台船は14日、辺野古の大浦湾北側にある「K9」護岸に着岸。石材はダンプカーに積み替えられ、米軍キャンプ・シュワブ内の作業ヤードまで運ばれた。
 奥港の岸壁使用を許可した県の判断を巡っては、新基地建設に反対する市民らから「工事を加速するものだ」と批判の声が出ている。