県出身のミュージシャン、河原弥生さんがリーダーを務めるバンド「想音(うむいうとぅ)」が7月26日、タイ北部のチェンマイ郊外でエイズウイルス(HIV)に母子感染した孤児を支援するチャリティーコンサートを開いた。「安里屋ユンタ」やビギンの「島人の宝」など沖縄の民謡からポップスまで11曲を披露、聴衆から手拍子や掛け声が起こるなど盛り上がった。

紅型風の衣装を身に着け、沖縄の民謡や人気ポップス曲を披露した県出身の河原弥生さん(中央)ら想音のメンバー=タイ・チェンマイ

 河原さんは県内の中学校で音楽を教えていたが昨年、夫の都合でタイへ移住。現地の弓奏楽器サローを学びながら、沖縄音楽に引かれたメンバー5人で「想音」を結成し、活動している。

 コンサートは河原さんの活動を知った孤児の支援施設バーンロムサイ側から依頼があり、施設に隣接するゲストハウス・ホシハナビジレッジで開催。今回、100人近くが集まり、約12万円の寄付につながった。ステージは紅型風の衣装を身に着けて民謡を歌ったほか、「童神」や「てぃんさぐぬ花」、Coccoの「ジュゴンの見える丘」では映像を付けて演奏とともに紹介。

 河原さんの日本語をタイ語に訳す形で曲目を解説したほか、沖縄が第2次世界大戦で多くの一般人が犠牲になったことや現在も米軍基地が集中する状況も報告した。

 聴衆から「沖縄のメロディーはきれい」「沖縄のことを純粋に伝えたい気持ちが伝わった。沖縄に一度行ってみたい」などと感想が寄せられた。

 河原さんは「とにかく沖縄のことを知ってもらいたいという思いでコンサートに臨んだ。メンバーも私以外はウチナーンチュではないが、メンバー全員が三線を練習して披露できた。聴衆も言葉や文化の壁を越えて何かを感じてもらえた」と喜んでいる。